Liferay図鑑は非公式の情報サイトです。Liferay, Inc.・日本ライフレイ株式会社とは関係ありません。

Liferayとは?何ができる製品か・DXPとPortalの位置づけ・向き不向き

Liferayは、企業向けの「Webポータル」と「デジタル体験基盤(DXP)」を作るためのJava系ソフトウェアです。この記事では、何ができる製品なのか、DXPとPortalの関係、どんな人に向くか、向かないケースまでを順に整理します。(当サイトはLiferay Inc.とは無関係の非公式ガイドです。)

ここがポイント: Liferayは「完成したWebサイト」ではなく、サイト・ポータル・業務画面・API連携を組み立てるための土台です。組み立てる前提の製品なので、導入前に目的を整理することが大切です。

まず用語を整理: ポータル、CMS、DXP

一般的な概念として、次のように理解しておくと読みやすくなります。

用語一般的な意味
ポータル社員・顧客・取引先など、利用者ごとに情報や機能への入口をまとめたWebサイト
CMSWebの文章や画像などのコンテンツを、専門知識がなくても作成・公開できる仕組み
DXPコンテンツ管理、ポータル、コマース、分析などをまとめて扱う「デジタル体験基盤」という製品カテゴリ
Headless画面表示と切り離し、APIでコンテンツやデータを提供する方式

Liferayで何ができるのか

公式ドキュメントの内容から、代表的な機能を挙げます。

  • コンテンツ管理・サイト・ページ: Webコンテンツの管理、サイトやページの作成。
  • Headless API: RESTやGraphQLなどでコンテンツやデータを外部に提供。
  • ワークフロー: 承認フローなどの業務プロセス。
  • Objects: 独自のデータ構造を定義でき、公開するとRESTエンドポイントが自動で生成されます。
  • Client Extensions: frontend・configuration・microservice・batchの4種類があり、Liferayの外側で動かしてAPIで連携できます。
  • AI関連機能: コンテンツ生成、翻訳、自動タグ付けなどがドキュメントに記載されています。2026.Q3ではAI Hubなどが公式ウェビナー告知で紹介されていますが、詳細は公式で要確認です。

なお「Liferay CMS」というHeadless CMSも案内されており、Objectsをベースにしています。従来のWebコンテンツ(Classic)と共存するとされています。

DXPとPortalの位置づけ

かつては無償の「Liferay Portal(Community Edition)」と商用の「Liferay DXP」が別々にありました。公式のliferay-portal READMEでは、現在はPortalとDXPが単一製品になったと説明されています。

  • 無償で使いたい場合は「DXP Free Tier」が案内されています。
  • 本番運用や高度な機能には「Enterprise Subscription」(MFA、SAML、認定リリース、サポートなど)が必要です。

詳しくはエディションと料金とCommunity Editionの終了の記事をご覧ください。

誰が使うのか

立場主な関わり方
情報システム部門社内ポータルや顧客ポータルの構築・運用
Web担当・マーケターページやコンテンツの作成、公開管理
開発者Objects、Client Extensions、APIによる拡張
インフラ担当Docker、アプリケーションサーバー、DB、検索エンジンの運用

日本には日本法人(日本ライフレイ株式会社)と、公式トレーニングを提供するパートナーなどがあります。

強みと向かないケース

強みになりやすい点

  • ポータル、CMS、API、ワークフローを一つの基盤で扱える。
  • Client Extensionsにより、本体を改造せずにLiferayの外側で拡張できる。
  • SaaS・PaaS・Self-Hostedなど提供形態を選べる。
  • Dockerイメージが公開されており、試しやすい。

向かないケースの目安

  • 数ページ程度の小さなサイトを素早く作りたいだけの場合。機能が大きく、運用の手間が見合わない可能性があります。
  • Java系アプリケーションサーバーやDB、検索エンジンの運用体制を用意できない場合(Self-Hostedの場合)。
  • 社内に日本語情報が少なくても調べて進められる体制がない場合。日本語の公式ドキュメントは部分的な翻訳で、英語資料を読む場面があります。
注意: 上記の「向かないケース」は一般的な目安であり、公式の見解ではありません。価格表は非公開で、費用は公式への問い合わせ(Contact SalesやTCO Calculator)で確認する必要があります。

まず試すには

公式ドキュメントでは、Dockerイメージ(liferay/dxp)で起動する手順が案内されています。30日トライアルキーが同梱され、期限後はEnterpriseまたはFree Tierのキーが必要とされています。手順は公式の「Starting with a Docker Image」で確認してください。学習の進め方は学習ロードマップで紹介します。

出典

最終確認日: 2026年10月15日(内容は変わる可能性があります。必ず公式情報も確認してください)