Liferay図鑑は非公式の情報サイトです。Liferay, Inc.・日本ライフレイ株式会社とは関係ありません。

Liferayのエディションと提供形態・料金(Free Tier/Enterprise/SaaS/PaaS/Self-Hosted)

Liferayを選ぶときは、「ライセンス(エディション)」と「どこで誰が動かすか(提供形態)」の二つの軸で考えると整理しやすくなります。この記事では、公式情報で確認できた範囲で両方を比較します。

注意: 料金表は公開されておらず、本記事に金額は載せられません。課金単位も公式の記述を確認できていないため「未確認」です。見積もりは公式への問い合わせが必要です。

エディション(ライセンス)の違い

項目DXP Free TierEnterprise Subscription
費用無償非公開(Contact Sales / TCO Calculator)
想定用途学習・開発・小規模・PoC本番運用
コア機能コンテンツ管理、サイト、ページ、Headless API、ワークフローFree Tierに加え、MFA、SAML、高度な分析など
クラスタ最大3ノード本番規模のクラスタ
サポート(記述なし)認定リリース、サポートが含まれるとされる

Free Tierの主な条件

  • MFA、SAML、高度な検索チューニングは含まれず、Enterpriseのキーが必要とされています。
  • キーの有効期間は12か月で、Marketplaceで更新します。
  • 対象は各四半期の.0から、「stable」と指定されたパッチまでです。
  • 2026.Q1以降は、トライアルを含む全インストールでXMLのアクティベーションキーが必須です。
  • 対応DBはMariaDB、MySQL、PostgreSQL、Oracle、DB2、SQL Serverです。

ソースのライセンス

リポジトリのSPDX表記は「LGPL-2.1-or-later OR LicenseRef-Liferay-DXP-EULA-2.0.0-2023-06」です。実際の適用条件を示すLICENSING.mdの詳細は確認できていないため、利用前に公式で読んでください。

提供形態の違い

形態運用するのは特徴
SaaS(旧Experience Cloud)Liferay(全スタック、アップグレード、パッチ)SLAは99.8%(DXPアプリ)。Client Extensions前提で、OSGiカスタマイズは不可。マルチテナント
PaaS(旧Experience Cloud Self-Managed)Liferayがインフラ、利用者がDXP本体SLAは99.95%(インフラ)。Web・DB・検索・バックアップ・CI/CDはLiferay側。DXPのアップグレードとパッチは利用者の責任
Self-Hosted利用者Client ExtensionsとOSGiの両方が使える

SaaSの主な制限

  • Groovyスクリプトとサーバー管理ができない。
  • 検索はElasticsearchのみ。
  • Remote Stagingは使えず、代わりにPublicationsを使う。
  • APIの上限は、1ユーザーあたり1時間5,000回。
  • REST BuilderはOSGi配備が必要なため使えない。
ここがポイント: 「自由度」と「運用の手間」はトレードオフです。SaaSは手間が最小ですが、できないことがあります。Self-Hostedは自由ですが、アップグレード、パッチ、監視はすべて自分たちの仕事です。

Analytics Cloudについて

基本的な分析機能はDXPに内蔵されています。上位の機能は、既知の個人数、ページビュー、ユーザー数などに応じた課金とされています。具体的な条件は公式で確認してください。

選び方の流れ(文章版)

  1. 目的が学習・検証か本番かを決めます。学習・検証ならFree TierをSelf-Hosted(ローカルのDockerなど)で試すのが入口です。
  2. 本番の場合、MFA・SAMLなどが必須か、サポートが必要かを確認します。必要ならEnterpriseが前提になります。
  3. 次に、インフラやアップグレードを自社で担えるかを考えます。担えない、または担いたくなければSaaS、インフラだけ任せたければPaaSが候補です。
  4. 既存のOSGiモジュールや、Groovyなどサーバー側の操作が必要なら、SaaSでは実現できない場合があるため、PaaSまたはSelf-Hostedを検討します。
  5. 最後に、見積もりを公式に依頼し、構成とコストを確認します。

未確認の項目

  • 各エディション・提供形態の価格と課金単位(PaaSは契約別紙に「ユニット数とサポートレベル」の記載があるのみ)。
  • Free Tierでのサポートの有無。

関連: Community Editionの終了、バージョン体系。

出典

最終確認日: 2026年10月15日(内容は変わる可能性があります。必ず公式情報も確認してください)