Liferay DXP は機能が多く、全体像がつかみにくい製品です。ここでは主要機能を「概要・使いどころ・注意」の順に図鑑形式で紹介します。本サイトは Liferay Inc. とは無関係の非公式ガイドです。
Objects、Headless API、Client Extensions は、公式ドキュメントで中心的に扱われる機能です。まず「Objects → API → Client Extensions」の流れを押さえると、他の機能も理解しやすくなります。
Liferay CMS(Headless CMS)
概要
Objects をベースにしたコンテンツ管理機能です。Spaces、バージョン管理、ワークフロー、REST と GraphQL に対応するとされています。2025.Q4 は Beta、2026.Q1/Q2 は Release、2026.Q3 で GA と案内されています。
使いどころ
Web サイト以外(アプリや他システム)にもコンテンツを配信したいとき。
注意
従来のコンテンツ機能(Classic)と共存します。Classic の Web Content が maintenance mode だという情報は第三者によるもので、公式では未確認です。
サイト・ページ・Fragments
概要
サイトを作り、ページを組み立てる機能群です。Fragments はページを構成する部品、Style Books はデザイン設定です。2026.Q2 では Style Books の UX 改善と Global Menu が案内されています。
使いどころ
ノーコード寄りでページを作りたい場合や、部品を再利用したい場合。
注意
2026.Q3 で Fragment API が抽象型(BasicFragment / FormFragment)になる破壊的変更があります。Widget Pages などは deprecated とされ、Content Page への移行が案内されています。
Objects
概要
独自のデータ構造(項目や関係)を画面操作で定義する機能です。公開すると REST エンドポイントが自動生成されます。
使いどころ
申請フォームや業務データなど、独自データを扱うとき。
注意
設計次第で運用負荷が変わります。権限やワークフローとの組み合わせは公式ドキュメントで確認してください。
Client Extensions
概要
Liferay の外で動かす拡張の仕組みです。frontend / configuration / microservice / batch の 4 種があります。詳しくは開発入門で扱います。
使いどころ
SaaS を含む環境で拡張したいとき。
注意
SaaS は Client Extensions が前提で、OSGi によるカスタマイズはできません。
Headless API
概要
REST / GraphQL で機能やデータを外部から扱う API 群です。Free Tier にも含まれるコア機能です。
使いどころ
SPA、モバイル、他システム連携。
注意
SaaS では API 呼び出しに上限(1ユーザーあたり1時間5,000回)があります。
Data Sets は Headless API のデータを表・リスト・カードで表示する機能で、2026.Q1 で登場したという情報があります(第三者情報のみ。公式で要確認)。
Search
概要
Elasticsearch や OpenSearch を使う検索機能です。対応バージョンは動作要件を参照してください。
使いどころ
サイト内検索の調整や、検索結果のカスタマイズ。
注意
SaaS は Elasticsearch のみで、Basic ライセンスの制約から Search Blueprints の一部が使えません。Free Tier には高度な検索チューニングが含まれません。
Commerce
概要
EC・B2B 取引向けの機能群です。
注意
2026.Q3 で出荷に関する権限が細分化されました(IDOR 対策とされています)。Commerce の 2026年の全体像はこの調査では確認できていません(未確認)。Commerce の API シグネチャ変更もあるため、拡張している場合は確認が必要です。
Analytics / Liferay Data Platform(LDP)
概要
Analytics Cloud の基本機能は DXP に内蔵され、上位機能は既知個人数・ページビュー・ユーザー数などで課金されるとされています。LDP は 2026.Q3 で GA と案内されています。
注意
LDP の詳しい仕様は、この調査では確認できていません。公式で確認してください。
2026.Q3 で GA とされた項目
2026.Q3 のウェビナー告知に基づく内容です。個別の詳細は未確認です。
| 項目 | 備考 |
|---|---|
| AI Hub | AI機能とMCPサーバーを参照 |
| Content Marketing Platform(CMP) | 詳細は要確認 |
| Liferay Data Platform(LDP) | 詳細は要確認 |
| Digital Sales Rooms(DSR) | 詳細は要確認 |
| Cloud Native: GCP Ready / Kubernetes Ready | GA と案内 |
| Design Libraries | 新機能が追加 |
ロードマップ(公式)
- Now: CMP、AI Hub、LDP、DSR、SEO/AEO、MCP
- Next: Standalone Headless CMS、PIM、API Builder、Audit、Java 21 native
- Later: AI-ready search、B2B 注文・見積、契約管理
ロードマップは予定であり、変更される可能性があります。
出典
- Liferay DXP 2026.Q3 Release Webinar
- Liferay Headless Content Management System
- 2026.Q3 Breaking Changes
- Client Extensions
- Liferay SaaS Compatibility Matrix
- Liferay DXP Free Tier
- Liferay Roadmap
最終確認日: 2026年10月15日(内容は変わる可能性があります。必ず公式情報も確認してください)