Liferayの公式資料に出てくる用語を、出典で確認できた範囲で説明します。一般的なIT用語は、Liferay固有の意味を持たせず一般的な説明にとどめています。
ここがポイント: 「公式資料の記載」と「一般的な説明」は区別してあります。表の「区分」列が「一般」の行は、Liferay固有の定義ではありません。
製品・エディション
| 用語 | 説明 | 区分 |
|---|---|---|
| DXP | Liferayの製品名。公式READMEでは、Liferay PortalとDXPは単一製品になったとされています。 | 公式 |
| Liferay Portal | ソースコードを公開しているリポジトリ名。GitHubのliferay-portalです。 | 公式 |
| CE(Community Edition) | 旧来の無償版。公式ブログで「sunsetted」(終了)とされています。正式なEOL日の記載は確認できていません。 | 公式 |
| Free Tier | DXPの無償利用枠。学習、開発、小規模、PoC向けで、最大3ノードのクラスタまでです。アクティベーションキー(有効12か月)が必要です。 | 公式 |
| Enterprise Subscription | MFA、SAML、高度な分析、本番規模クラスタ、サポートなどを含む有償の契約形態です。 | 公式 |
| SaaS | 全スタックとアップグレード・パッチをLiferayが運用する提供形態。OSGiカスタマイズは不可です。 | 公式 |
| PaaS | インフラはLiferayが用意し、DXPのアップグレード・パッチは利用者が担う提供形態です。 | 公式 |
| Self-Hosted | 自社などでインストールして運用する提供形態です。 | 公式 |
| Analytics Cloud | 分析の製品。基本機能はDXPに内蔵され、上位機能は別課金とされています。 | 公式 |
| Liferay Learn | 公式のドキュメントサイトです。 | 公式 |
| Marketplace | アプリやコネクタの配布場所。Free Tierのキー更新やOpenSearchコネクタの入手先として出てきます。 | 公式 |
リリース・保守
| 用語 | 説明 | 区分 |
|---|---|---|
| YEAR.QUARTER | 現在のバージョン表記。2025.Q1のように書き、パッチは2024.Q1.1のように番号が付きます。 | 公式 |
| 四半期リリース | 7.4 U92から始まった、3か月ごとのリリース方式です。 | 公式 |
| LTS | Long-Term Support。毎年Q1のリリースが対象で、加入者向けに5年サポートとされています。内訳は資料間で食い違いがあり、未確認です。 | 公式 |
| Patch Release | 四半期内に出るパッチの総称です。 | 公式 |
| Hotfix | パッチの種別の一つです。 | 公式 |
| Fix Pack | パッチの種別の一つです。 | 公式 |
| Security Fix Pack | セキュリティ修正のパッチ種別です。 | 公式 |
| GA | 一般提供(General Availability)。旧CEの7.4.3.XX GAXXのような表記に残っています。 | 一般 |
| Breaking Change | 既存のコードや設定が動かなくなる変更。公式に年ごとのリファレンスがあります。 | 公式 |
| Deprecated | 将来削除されることが想定され、使用が推奨されない機能。 | 一般 |
| Feature Flag | 機能の有効・無効を切り替える仕組み。公式の変更一覧に、beta、release、削除の区分が出てきます。 | 公式 |
| Compatibility Matrix | 対応するJDK、DB、OSなどの一覧表です。 | 公式 |
開発・コンテンツ
| 用語 | 説明 | 区分 |
|---|---|---|
| Client Extension | Liferayの外で動かしてAPI連携できる拡張の仕組み。frontend、configuration、microservice、batchの4種があります。SaaSでは必須です。 | 公式 |
| OSGi | Javaのモジュール方式。PaaS、Self-HostedではOSGiによるカスタマイズが可能です(SaaSは不可)。 | 一般 |
| Object | 独自のデータ構造を定義する機能。公開するとRESTエンドポイントが自動生成されます。 | 公式 |
| Headless | 画面から分離し、APIでコンテンツを扱う方式。LiferayのRESTやGraphQLが該当します。 | 一般+公式 |
| Liferay CMS | Objectsベースのヘッドレス型CMS。2026.Q3でGAとされています。従来のClassicとは共存します。 | 公式 |
| Fragment | ページを構成する部品。2026.Q3でFragment APIが抽象型になり、BasicFragmentとFormFragmentに分かれました。 | 公式 |
| Content Page | Fragmentなどでページを組み立てる方式。Widget Pageなどの移行先とされています。 | 公式 |
| Widget Page | 2026.Q3でdeprecatedになったページ形式です。 | 公式 |
| Style Book | サイトのデザイン設定のこと。2026.Q2でUXが改善されたとされています。 | 公式 |
| Spaces | Liferay CMSで使われるコンテンツの整理単位です。 | 公式 |
| Data Set | Headless APIのデータを表やカードで表示する機能。第三者の情報のみで、公式では未確認です。 | 第三者 |
| REST Builder | REST APIの作成ツール。OSGiの配備が必要なので、SaaSでは使えません。 | 公式 |
| Blade CLI | 開発用のコマンドラインツール。Jakarta移行に使えるという情報は第三者のものです。 | 第三者 |
| Groovyスクリプト | サーバー側で実行するスクリプト。SaaSでは利用できません。 | 公式 |
運用・基盤
| 用語 | 説明 | 区分 |
|---|---|---|
| Cluster Link | クラスタのノード間で通信する仕組み。cluster.link.enabled=trueで有効にします。 | 公式 |
| クラスタ | 複数ノードで一つのシステムとして動かす構成。共有DBと共有ファイルストアが必要です。 | 公式 |
| ファイルストア | アップロードされたファイルの保存先です。 | 一般 |
| Ehcache | キャッシュのライブラリ。チューニングでは既定値から調整する旨が案内されています。 | 公式 |
| Elasticsearch / OpenSearch | 検索エンジン。2026.Q1以降はElasticsearch 8.19以上が必須で、OpenSearch 2.19も使えます。 | 公式 |
| Docker Hubイメージ | liferay/dxpで公開されている公式のコンテナイメージです。 | 公式 |
| Jakarta EE | Javaの企業向け仕様。2026.Q1でJakarta EE 10への移行(javaxからjakarta)が完了しています。 | 公式 |
| FIPS | 米国の暗号モジュール規格。2026.Q3で新プロパティfips.enabledが追加されています。 | 一般+公式 |
| MFA / SAML | 多要素認証とシングルサインオンの方式。Free Tierには含まれません。 | 一般+公式 |
| MCPサーバー | AIエージェントと連携するための仕組み。2026.Q3でRelease機能とされています。 | 公式 |
| AI Hub | AI機能のハブ。2026.Q3でGAとされていますが、ウェビナー告知に基づく情報です。 | 公式(要確認) |
注意: 用語の細かい定義や適用範囲は、バージョンで変わります。実際の設定や契約では、公式の最新ドキュメントを確認してください。
関連: アップグレードガイド、運用ガイド、公式リンク集
出典
- liferay-portal (GitHub)
- liferay.dev: CE is sunsetted. What’s your next move?
- Liferay DXP Free Tier
- Liferay Software Versions
- liferay.dev: 2026.Q1 LTS Release Webinar
- Liferay Learn: Deployment Options
- Liferay Learn: Client Extensions
- Liferay Learn: Headless CMS
- 2026 Q3 Breaking Changes
- Patching Liferay
- Search Engine Compatibility Matrix
- Using Liferay as an MCP Server
- liferay.dev: DXP 2026.Q3 Release Webinar
最終確認日: 2026年10月15日(内容は変わる可能性があります。必ず公式情報も確認してください)